ファウナ(Fauna Huch & Friends 2008)
箱のデザインやカードの絵を見て即購入しました。
和訳が付いてなかったので、英訳をBGGから入手して、
自分で翻訳サイトで訳したり、
動物の名前は、ネットで調べて日本語で一覧にした(360種類)。
この熱意、なぜ仕事に向けられないのか。
ルールは比較的簡単。
出題された動物の生息地、体長、重さ、尻尾の長さを
世界地図と各スケールが書いてあるボードに、自分コマを賭ける。
見事当たったらポイントがもらえる。
ニアピン(隣のマス)でも少しポイントがもらえる。
何ラウンドかプレイし、定められたポイントに達したプレイヤーが勝者だ。
誰も知らない動物の場合、
アフリカやアマゾン、
オーストラリアあたりがにコマが集中する。
同じマスには賭けられないので、早いもの勝ちだ。
逆にヨーロッパは逆転狙いの穴かも。
カードの絵を見てしっぽの長さや、
体長を推測することも可能だ。
しかし、絵だけだけで寸尺が分からないので、
全てを判断するのは難しい。(手の平サイズのサルなどいる)
そういうところも面白い。
あの鳥もいる!
面白いんだけど、ちょっと平和すぎて退屈かもしんない。
会話が多いゲームなので、ゲーム会の最初にプレイすると
仲がよくなったりして場が暖まるのでいいかも。
間違っても締めにプレイしてはダメだ。よく寝れる。
身の回りだと、熟練したボードゲーマーが、
斬新さを求めてプレイする傾向がある。
そういう意味では、熟練したゲーマーと
ボードゲーム初心者とがフラットな戦いができて、
年齢問わず誰もが楽しめる良作品になっていると思う。
現に僕も夏に実家に持参して、
家族とプレイしたのはこのゲームだ。
って、なんか真面目すぎる感想だな。らしくない・・・。
最後に写真を少し。
ボードゲームにおける世界地図。
綺麗(FAUNA)
粘土色(PANDEMIC)
ソビエト健在(JALPAK 世界一周ゲーム)
スカイレールサスペンション
「甥のプレゼントで」と言って自分のために買った、
「スカイレール・サスペンション」という、
ボールをレールの上に走らせて遊ぶおもちゃです。
組み立てが大変だと、前情報で知っていたので、
気合を入れて慎重に望んだところ、2時間かかりました。
マニュアルの間違いにひっかかり、時間をロス。
マニュアルに書いていないパーツがあるんです。
amazon.comのレビューを見ると…、
「13歳の息子と一緒に組み立てましたが、完成しませんでした、
これは、何時間も組み立てることが好きな人には最高のおもちゃです」(☆1つ)
「組み立てに4時間かかったわ、私はこれを造るには14歳以上をおすすめします。
まるでフラットパック家具に匹敵するくらい、困難だったわ」(☆5つ)
「8歳と10歳の娘の為に買ったんだけど、
彼女らは組み立てに1時間頑張ったんだけど、我慢できずに壊してしまったんだ。
マニュアルの1Pに大きな間違いがある。結局4時間かかったよ。」(☆3つ)
と、かなり意訳&抜粋しましたが、組立て大変との声が多いです。
ワイヤーでパーツを吊る仕組みが新鮮。
長さも12メートル。かなり自由なレイアウトが作れるようで、
コークスクリューなども作れるとのこと。
少しづつ遊ぶ予定です。
ただ、ちょっとでかいかな(贅沢な悩み)。
ペイデイ(PayDay board game / Parker Brothers 1975)
小学生の頃、まだ風営法が施行される前、
親と一緒にパチンコ屋へいったときに(車に置き去りはされていません)
景品として取ってもらったのが「ペイデイ」でした。
自分が持っていたボードゲームの中で、一番プレイしたゲームです。
コマが折れたり箱がボロボロになるまで遊んで、
高校生くらいの時に親が捨てるというので
「いいよ」と返事をした記憶があります。
そのときは、思い出の品というほど懐かしみもなかったのだ。
最近になってどうしても欲しくなってしまい、
先日オークションで入手しました。
ボードを見るだけで当時の思い出が脳内で再現されまくりです。
おっさんになったんだなあ、と感じる瞬間です。
「ペイデイ」は発売された年代によってルールやデザインが違うのですが、
このエポック社版は絵柄が地味で好き。
単純な線なのだけど、広がりを感じさせる絵です。
当時「億万長者ゲーム」「世界一周ゲーム」「忍者屋敷ゲーム」など、冒険や夢のあるテーマのボードゲームが多い中、「ペイデイ」は請求書に追われたり、突然インフレになったり、投資に失敗したり、月給325ドルだったりなど、中流サラリーマンの生活をシミュレートした内容でした。今やったらリアルすぎて楽しめないかも。
恐怖の郵便カード。たまに関係ないチラシ広告や、
親類からの手紙も混じっているところがユニーク。
投資…というか、ブローカーかな。
左の金額が購入金額、真ん中の数字がバイヤーに販売する価格。
たいてい売れない(笑)。
ゲーム説明レコード付き。33回転。聴けない。
アグリコラ(Agricora)
はじめは新婚夫婦の二人が住む木の部屋だけしかありません。しかもニートです。仕方なく旦那は畑を耕し、嫁は市場へ小麦を買いに、そして嫁が畑に小麦をまいている間に、旦那は木こりをして柵を作り、羊を飼ったりします。
嫁「新しいかまどを買いたいの」
旦那「仕方がないなあ」
多少資源(木とか土とか)が貯まってきたところで、
かまどを買ってパンを焼いたりします。
嫁「新しい部屋が欲しいな♪」
旦那「仕方がないなあ」
新しく部屋を設置して、子供を作ると、子供が丁稚となって手伝いをするようになり、出来ることが増えます。その分多く食料が必要となるのですが、計画的に進めないと食糧がすぐなくなってしまいます。そこで羊をかまどで料理して食べたり、パンが焼けずに小麦を生で食べてしまったり、食料が尽きてしまって路上で「物乞い」をしたりと波乱万丈な農場生活が楽しめます。
節子「ほんとは、うちのお米なのに」
おば「なんや、そうならおばさんがずるいことしてる言うの!?えらいこと言うねぇ」
終止淡々と進み、ゲームが終了しても「農場がまあまあ大きくなったなー」と思うくらいなのですが、なんだかとても充実感がある不思議なゲームです。
指輪物語
オークションやアマゾンでは誰も入札されなかったり破格で売られてる商品があって、そういう商品を見つけると「これは助けなければ」と思って購入してしまうことがあります。今回救出したのは、映画にもなったトールキンの「指輪物語」のボードゲーム。
怒濤の7割引きで購入
作者はライナー・クニツィアというドイツで最も成功している人気のゲームデザイナー。ゲーム中に絶妙なジレンマを仕込むのが得意とするデザイナーで、ファンからは「クニツィアジレンマ」と呼ばれています。舌を噛みそう。
アラゴルンかガンダルフでヒーローしようと思ったのに、プレイヤーとして選べるのがホビットだけで残念。フロドとマイキー、じゃなくてサムを選んでゲームスタート。多人数で協力するゲームで、指輪を破壊できたら勝利、サウロン(悪玉)に捕まれば負けというゲーム。ガンダルフとバルログの対決シーンが描かれているボードがかっこいい!
悪いイベント(日時計)ばかり発生して手札がほとんどない状態に。手札を補充したいが、手札を補充すると悪いイベントが起こる可能性が高まるのであまり引きたくないのだ。かといってカードを補充しないと、後半ジリ貧になって手詰まりする。写真上のボードが誘惑ラインといって、悪い事が起こるたびにホビットかサウロンがどんどん近づいていく。サウロンに捕まったらゲームオーバーだ。
アラゴルン老けてないか…。
ヘルム峡谷。日時計を引きまくり、エオメルの騎士がこなくてボロボロになる。原作よりひどい。そして指輪に誘惑されまくるフロドとサム。
フロドはどこを見てるのか…。
サウロンとの距離は、もはや目と鼻の先。ゴクリを上手に使ったり、ガンダルフを助けを呼んだりして猛攻を防ぐ。シェロブの巣をなんとかクリアするが…。
がーん。ライフトークンが足りず指輪の誘惑に負ける。サウロンの勝利。
序盤は1手が軽いが、後半になるにつれ1手1手が重くなる。厳しいルールも原作にマッチしているし、あまり華はないけど完成度は高いゲームだと思いました。最初に書いたけど、あまり売れなかったみたいで、オークションやアマゾンや楽天でかなり安く買えるのでオススメ。楽天で999円とか見るたびに「これは助けなければ」と思って追加で買いたくなります。
※999円は当時の販売価格です。(2014年12月注釈追記)
メイクンブレイク(Make'n Break)
「積みゲー」とはビデオゲーマー用語で、「買ったけど遊んでおらず積んだままのゲーム」のことを言うのだけど、メイクンブレイクは時間内に設計図のとおりに積み木をひたすら組み立てていくボードゲームであり、本当に本当の積みゲーといえよう。
日本だったら訴求力がないと言われそうなパッケージ。相変わらずドイツのゲームは箱がとても頑丈。だけど、象が踏んだら壊れる。100人乗っても大丈夫じゃない。
写真右下にある設計図のとおり時間内にひたすら積み木を積み上げる。設計図に書いている数字が得点になるのだ。カラフルな積み木はよく手になじみます。触ってるだけで楽しい。
このタイマーは、ジジジジジジジというパーフェクションを彷彿させるレトロな音が鳴る。とても焦る!
面白さがいまひとつ伝わらない動画をお届け(消えてしまったので今度修正します)。